- UDX AKIBAICHI <2006>
UDX AKIBAICHI
2006
用途 /オフィスビル内商環境計画
所在地/東京都千代田区外神田
面積 /1200㎡
グラフィック/竹内良幸、屋代敏博
- 重箱
UDXビルは建設計画当初から秋葉原(アキバ)のDNAが組み込まれた。秋葉原をIT産
業の核としてUDXビルエリアに集積を図るというものがひとつ。特化されたサインデ
ザイン計画が、そうした未来のDNAを左右する要素として重視され、計画されている。
もうひとつのアキバのDNAはこの建設地がかつて青果市場であったこと、そして、いう
までもなく電気街としてのDNAである。飲食の商環境(AKIBAICHI)にはこちらのDNA
が組み込まれた。私は不動産屋ではないが土地というものは大切だと思っている。
素材の生々しい物質性やメタフォリカルな「電気」(高圧線鉄塔の写真を使った)はアキバ
に相応しい。いわばアキバ的もの派。
ちなみに、土地の記憶というのは「戦後何十年」といったレベルではなく、東京でも
場所によっては縄文時代の聖なる記憶を引きずっているのだ。(中沢新一の『アースダ
イバー』に詳しい)