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- フィールズ | Fields <2007>

フィールズ
2007
用途 /オフィス コミュニケーションラウンジ
所在地/東京都渋谷区円山町
Eスペースタワー2F
面積 /890㎡
アートディレクション/青木克憲

- グリッド
60年代末。スーパースタジオの想像上の荒唐無稽なプロジェクト「コンティニアスモニュメント」。 その黙示録のような、無限に拡がるグリッドのドローイングは、当時の最強のツッパリであった。痛いようなグリッド(格子)の均質性の徹底は、20世紀の均質な価値観へのアイロニーにも見えた。 「グリッド」とは何だったのだろう、と今も思う。ミースの「ワンネス」や、ポロックの「オールオーヴァ-」にもつながる。一点透視の遠近法的世界からの乖離。 焦点が並置されて混じり合う果ての無焦点、あるいはすべてが焦点となるような一様さの希求、という点ではポップアートにもつながる。ともに20世紀の出来事だ。 このオフィスのデザインは、多室空間を均質な格子の形式にあてはめているので、「グリッド」のひとつだろう。 ただ、一様さには帰着せず、いろいろな室内の要素が断片的に重なるように仕向けられている。

有限会社 飯島直樹デザイン室
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