- 妻家房 日本橋 | SAIKABO Nihonbashi ＜2004＞
妻家房 日本橋
2004
用途 /韓国料理店
所在地/東京都中央区
COREDO日本橋4F
面積 /165㎡
- 相互の気配
私は韓国の伝統的な居住空間「オンドル」が好きだ。
白い紙と油紙で梱包されるミニマルな手法は現代アートの最先端のようだし、
外の光をとり入れる障子窓がつくり出す外の微かな気配を、ジェームズ・タレルの光の作品のように気に入っている。
韓国料理レストランSAIKABOは、韓国の伝統的空間の再現ではないけれど、そんな「オンドル」へのオマージュとしてデザインされた。
ミニマルであること、そして気配をモチーフとする点で「オンドル」につながっている。
「オンドル」の白い紙と障子窓に相当するものは、SAIKABOではエイジング塗装の鉄の壁と無数の穴である。
こちら側とむこう側の相互の気配を光の穴（もちろん人工的な間接光だが）を介してつくり出し、
単一のエレメントから複雑で感覚的な空間を発生させようと試みた。
