- THE WALL　CIBREO+J.B CLUB PRIVE ＜1990＞

THE WALL　CIBREO+J.B CLUB PRIVE
1990
用途　/レストラン+ナイトクラブ
所在地/東京都港区西麻布
面積　/147㎡
建築設計/ナイジェル・コーツ
ステンドグラス アートワーク/ブライアンクラーク
プロデュース/岩立マーシャ

- 器官
THE WALLの内部空間は騒々しい。地下2階から6階まで各階は狭い。 上下の連結は、エッシャーの絵のように、位置やレベルをずらしながら複雑にリンクし、ねじれる垂直性が強調される。 思い描いていたのは、抽象的な形態が瀰漫する空間である。 円、楕円、円筒、キューブ、正八面体。合目的的な選択というより恣意的な抽出、自動筆記に近い。 意味を剥脱された形態が、地下2階から6階まで機械の部品のように組み込まれた。 それらが地下2階から2階までのナイトクラブ、3階のバーラウンジ、4階から6階までのイタリアンレストランまでを通貫し、 軋みあいながら剥き出しの器官と化す、というのがTHE WALLのデザインのアイデアであった。騒々しく、過剰な1990年の露呈。 1階に大竹伸朗の壁画、5階にロンドンのアーティスト、ブライアン・クラークのステンドグラスを施す。